経験談

不安は取り除きたい。

文:徳永 晃

自分の病気をきちんと知ろうとしない当事者は多い。それは、心臓病である事実から目を背けたいという思いもあるのだろう。

心臓病は、治らない病。だからと言って、何一つあきらめたくはないし、あきらめるべきではない。出来ない、やってはいけない、と思っているのは自分自身の思い込みかも。

当事者は当事者なりに病気と自分の人生を考えている。しかし、それを考える上で、自分が知りたいことや誰に聞けば良いのかなどがわからない。医師に「なぜ心臓病になったのか?私の人生はどうなるのか?」なんて聞けない。

ただ一つわかっていることは、わからないことを考えていてもしょうがない。

ならば、今を楽しく生きてみたい。ただそれだけ…。

でも、何でも気軽に相談できる人や場所があれば不安が除かれ、より良い自分の人生を歩めるだろう。

<この記事を書いた人>
当事者メンバー 徳永 晃(拡張型心筋症)